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2004.03.18

人に背後を取られるのは嫌い

なんて言うと、「ゴルゴジューソー(13)かお前は」などと、
突っ込みまくられたりもするわけだが、
そこはスラム育ちの哀しさ、なのか、
その、背後にいる輩が、もしや匕首でも呑んでた日には、
相手の子細な動きをいちいち確認できないだけに、
隙を見せたら一巻の終わり…とまぁ、
どうしてもそこまでの計算を、頭に入れておかざるを得ず、
というか、昔からそういう習性になっていて…となると、
前方に路地でもあれば、
細心のさりげなさを装って曲がってみたり、あるいは、
全身に、“寄らば斬る!”みたいな殺気を漂わせつつ、
急にしゃがんで靴のヒモを直すフリをしてみたり、
とにかく、それはもう涙ぐましいほどの労力をかけて、
何とか後ろをやり過ごそうとするわけで、
なのに「よし、うまくいったぞ」と思ったら、
スタスタ追い越していったのは女性だったりして、
「何だ、女かよ」と、一瞬は拍子抜けが否めないものの、
そこはまだ、ゆめゆめ集中を怠ったり、
緊張を解いたりしてはならないのであった。というのも、
敵はもしかしたら“女性”と見せて油断させる作戦に、
出ているのかもしれない。
何のためだ?

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