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2004.04.27

フィルム・ノワール

ってのは、邦画的に言えば、文太系じゃなくて鶴田浩二系、
いわば様式美の東映任侠映画なんだけれど、
例えばリヨン生まれジャック・ドレイの監督作、
「フリック・ストーリー」のラスト、
兇悪極道トランティニャンがピアフのレコードをかけ、
「薔薇色の人生」に聴き入ったりしているシーンとか
(記憶が合ってっかどうかは保証の限りなしだけど)、
その痺れんばかりに空虚な感じに、
スラムの中学生たちはやっぱガツンとやられて、
狂ったようにそういうのばっか見てた時期があった。
香港ノワールが登場するまだはるか前…

で、その代表的な作家にして監督、
30いくつまでは実際塀の中にいたジョゼ・ジョヴァンニが、
亡くなったという記事が、夕刊に出ていた。
ま、じいさんだったわけだが、
コルシカ生まれってのは余り気にしてなかった。
言われてみれば処女作の舞台がコルシカだったし(確か)、
名前もそっち系か。

「暗黒街のふたり」など、監督業はもう1つだったけど、
「生き残った者の掟」に始まって、「勝負をつけろ」、
「シシリアン」、「穴」や「冒険者たち」と、原作の映画は文句なし。
何だか、ずいぶん世話になった叔父貴が亡くなったって気分。

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