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2004.08.11

意識が遠のいていった…

ってのはちょっとオーバーで、
単に眠りこんでたらしい。気がつくと電車は目黒駅に入っていた。
先ほどの体の変調はウソのように鎮まり、
それでもムカムカ感が残って、
夢の出来事ではなかったことを示している。

しかし…と、まだぼんやりした頭で考える。
毒を盛るにしても、誰が?というのがわからない。
会っていた友人は、いわゆる古くからの友人で、
会うのは久しぶり。動機なんて当然あるはずもなく、
いちおう論理上の可能性としてここに書いてるものの、
容疑云々は当時も全然考えてなかった。
ならば誰が?

急に思い立って目黒駅で電車から降りた。家に帰るのはやめ、
目蒲線に乗り替えて、知り合いの家へ落ち延びることに。
誰かに付けられてるかも…との妄想以上に、
「その顔色…いったい何があったの?」と心配する知り合いに、
血相を変えて問い詰められることを、少し期待して。

運よく知り合いは家にいて、
部屋に招き入れてくれたのだけれど、
勢い込んだような質問攻めはなく、内心ちょっと空振り。
仕方なく、いかに決死的な状況を脱してきたのか、
コトの顛末を、必死に詳しく説明する。
と…

カフェインのせいじゃない?」と一言。

実は、友人と入った“食事もできる店”というのは飲茶屋で、
確かに話に夢中になって、喉が乾くままに烏龍茶を、
少なく見積もっても10杯近くは飲んでいた。
「え、カフェインってコーヒーだけじゃなくて、
烏龍茶にも入ってんの?」
間の抜けた答えを返したのは覚えてる。
なるほど“根拠のない焦燥感”ね。
ミニ知識を加えると、
中国語で「烏龍球」ってのは、オウン・ゴールのことだそう。
毒殺じゃなくて自殺点だったのか。

そして、そんな、余りに会心の自殺点ぶりに、
そのままがっくりとうなだれてしまい、倒れ込んだ、
ベッドから起き上がることもできずに、
意識が遠のいていった…(完)

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