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2010.03.07

アデュー・フィリピーヌ

今までこれほどまでに、
他愛ない映画を見たことがあったかなぁ。

言ってみれば、
奇跡のように他愛ない映画で、
中古車のリズミカルなバックだけの動きや、
まだパリですら物珍しげに振り返る人の多い街頭撮影や、
延々横移動していきながら、
女の子たちが交わす言葉の意味のなさや、
フランス莫迦男お構いなしに躍り込んでくる、
イタリア莫迦男の口説き方、
そして祭の後のように淡々とかけがえのないラスト…

個人的には青春映画にはうるさくて、
それも他愛のなさ度によって厳しく評価が分かれ、
あまりに他愛がなさ過ぎると、
号泣してしまうクセがあるのだけれど、
(「うるさい」とか言ってる割に、
青春映画というものについて一般的な見方、感じ方、
ではないことは自分でもわかっている)
この、中身のないふわふわ感、
どこにもつながらないとりとめのなさは、
“奇跡のよう”としか言いようがない。

その場では平然としたままなんだけど、
じわじわボディーブローが効いて、
知らないうちに倒れている類の号泣作品。
何言ってやがんだこいつ?と思う人の方が、
たぶんマトモですが。

Rozier

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