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2011.11.04

サウダーヂ

土方が主人公の物語。

かなり荒削りなんだけど、
じゃあ素人臭いかというと、
むしろ細かく計算されてる感じで、
予告編等から想像していた以上に、
笑って、裏考えをさせられて…の秀作だった。
某支配人さんは、世代的に、
わからないようなことも言ってたけど、
そんなことなかったな。
行き止まり感や鬱屈やヤクザや、
クスリ(クサやケミカル)や、
搾取や宗教や暴力やポジ的ごまかしや、
どれも非常に近しく感じた。
今は年を取って問題の捉え方が違ってるだけで、
何か自分の昔を見てるような気も。
サウダーヂか。団地のギャグが笑ったけど。
もちろん上から目線であるわけじゃなくて、
いや、30年前の城南なんて、
あんな甲府と大差ないスラムだったわけで、
要は、現場レベルでの差別被差別出まくり表現が新鮮だった、
天願大介「アジアンビート」の20年後、
みたいな目で見てたんだけど、
ハングル人や中国人こそ相対的に金持ちになったからか、
前面にはほとんど出てこないものの、
基本の構造は、あんま変わってないんだなぁと。
確かに言葉は今風で、
セリフが聞き取れないところもあったんだけどね。苦笑。

ただ、ノーフューチャー感は今の方がハンパない。
映画の中で、土方の親方も仕事を畳むところに、
追い込まれんだけど、大人までコロされてるからなぁ。
よって20年後の方が、話はよりリアルになっている。

ラストの事件幕引きには若干違和感が残ったけど、
ケジメを付けることを見せたかったのかもしれない。
つうか、変に物わかりのいいエンディングに、
なってないのは素晴らしい。
個人的には奴も刺されるってのが良かったんだけどさ。

今唐突に思い出したけど、
カソヴィッツの「憎しみ」にも繋がる後味だな。
移民な話でもあるから当たり前だが。

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