彼女について知ることのすべて
2週間限定のレイトのため慌てて行ってきた。
何というか、主役の男が、
自分でも卑怯と称しててつい、
その通り!と掛け声をかけそうになったけど、笑、
ほんっと煮え切らない偽善野郎で、
確かに男から見たそういう奴って、
意外に女性が切れないんだけど、
(女性から見たらどうなんだろう…)
そこらへんが非常に素晴らしく描かれていて、
イライラさせられた。苦笑。
確かにむしろチンピラの方がはるかに魅力的で、
あの結末も、ごく自然に納得だし。
…なので、“ファム・ファタール”とか、
“ノワールもの”とかの売り文句は、
個人的には全然ピンと来なかった。
主役の女は性に貪欲だけど(看護士!)、
基本、ちっとも悪魔のような女じゃないし、
“ノワールもの”というにはジメジメしていて、
乾いたところがほとんどない。
逆に「地方都市」の救いのない感じは、
実によくフィルムに映し出されているんだけど。
この映画で地方都市というのがポイントだとも思うし。
(瀬々の「雷魚」を思い出した。大都会じゃ話が成り立たない)
ひとつだけ。
あの、色気たっぷりな弁護士さんの必要性が、
イマイチわからなかった。
どうせなら事件に入ってくればいいのに。
あと、同僚の女先生。
結婚がダメになったら余計居づらいんじゃないの?
大体、寝取られたことくらい耳に入るだろうし、
あんな程度で済むのか?
ああいうキャラ付けしてたんだから。
ま、ロマンポルノよりよっぽどHだったのは、
満足しましたが。笑。
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