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2012.09.30

ライク・サムワン・イン・ラブ

見てすぐ文句なしに今年のベスト1と決定された、
キアロスタミの傑作。

とにかく、そこかしこにトラップが仕込まれてて、
わかった気分になった先から、
次々とスカされていく。

例えばタカシが眠りかけるシーン。
“あれ? もしかして爺さん死ぬのか?”
車はいけしゃあしゃあと、
無事故で家に戻ってくる。

例えば隣家のキャラ濃厚な中年婦人や、
彼女が面倒を見ている弟…から、
階段の内部…に至るまで、
あえて見せないことで物語の奥行きを広げて…
“あれ? 絵で見せちゃうの?”

まー食えない狸ジジイ(監督)だこと。
というのが第一印象。
日本での撮影という、
本来なら不自由であるべき映画のポイントを、
逆に武器として使っている。何だそりゃ。

よく考えるとあり得ないような“ふつう”。
そいつが淡々と並べられることで、
獲得されているリアリティ。
音はあくまでも生々しく、
反対に、物語の時とか場所とかは、
ぼかされていたり混ぜこぜになっていたり。

言っとくけど、全部意識的だからね。
確信犯のトラップ。
そして、あれこれ、多彩な細部に気を取られているうちに、
全く予測もつかないところへと、
運ばれてしまっている自分に気がつく。

あの破壊音に引き裂かれない人はないだろうし、
エンドロールのタイミングに驚かない人もいないはず。
自分がどこにいるのか、何を見ているのか、
わからないスリルの連続、持続。
でもそれが、
映画ってやつじゃないんでしょうか?

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2012.09.22

故障

どっちかというと、あまり故障しないタチなのだけど、
D練中に故障。
いわゆる“削られた”ってやつで、
ゲーム中はそんなに気になってなかったんだけど、
だんだん足が動かなくなり、痛くて球が蹴れなくなり、
帰りには右足のくるぶし回りがぷっくりと腫れた。

夜のスタジアム行は松葉杖をついて。
なぜそんな都合のいいもんが家にあったかというと、
たまたまYが故障中なのだった。捻挫。苦笑。

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2012.09.04

なでしこ圧敗

ナビスコなんちゃらのため先々月から仕方なく、
NEXT契約なんざしてやがり、
ドイツの試合もアメ公一蹴を含め3、4見てるせいで、
今日はハナっから勝利を期待する気などさらっさらなく、
ひたすら淡々と見守ってたわけなんだけど、
それでも、半島戦後の吉田センパイ(いちおう年上、笑)が、
「まぁ見てて下さい」式にあまりに自信満々だったんで、
ひょっとしたら何か秘策でもあんのかと、ひそかに思いきや、
ブラフつーか、直截に言やハッタリだったことが判明。
さすが久我山出身。んなもん期待する方がアレだって。笑。

しかしゲルマンのど田舎ねーちゃんたちって、
実際に相対するとマジででっかくて頑丈なんだろうなぁ。
そんな感じの完敗だった。

もっとも、あの1点目で気を呑まれて、
ラインがずる下がりして悪循環になったり、
特に前半の終盤等、苦しさに耐え切れずの、
放り込みになったりしたのはすこうし残念だったかな。
気持ちはとてもよくわかったけど。笑。

やれそうなところもあったし。
くそ、後ろは与しやすそうだったのにな。
(追い切るほどは体力がなかったんだろう)
ゲルマンの農婦ねーちゃんたちめ。
ノギャルで対抗しねえと。

ま、経験、経験。
勝負はこっからこっから。

007

ただ、代表戦て、
マルキ・ド・マトハズレ(的外れ侯爵)や、
何様親父が多くてけっこうウンザリだー。
走りが足んないとか講釈たれてんなら、
てめーが走って見せろやこのタコ。

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